民事法情報研究会だよりNo.2(平成25年9月)

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 初秋の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。 さて、過日ご案内いたしました臨時総会・セミナー・懇親会につきましては、70余名の会員からご出席の返事をいただいております。今回は会場確保・セミナー講師の都合等から、12月7日の開催といたしましたが、すでに予定された名公会の会合と日程が重なったため、参加できないことになった皆様にはお詫び申し上げます。

なお、会場に若干の余裕がありますので、ご欠席の回報をいただいたあとで出席可能となった場合は、ご連絡ください。(NN)
  退職後の健康管理(副会長 樋口忠美) 1 法務省・法務局OBの親睦、交流・連絡の場とし、あわせて民事法の普及・発展に寄与するため、本年5月31日一般社団法人民事法情報研究会が設立され、図らずもその副会長に任ぜられました。この法人がOBの親睦、交流・連絡の場として少しでもお役に立つよう努力してまいりますので、よろしくお願いします。 ところで、当法人では、その活動状況をお知らせし、また会員の親睦、交流・連絡の一環として、理事の持ち回りで年数回「民事法情報研究会だより」を発行することにしていますが、まだ設立したばかりで、今のところこれといって報告する事柄もありませんので、とりあえず退職後の健康管理について駄文を書いて責めを果たしたいと思います。 2 平成23年6月、柏公証役場の公証人を退職し、ようやく毎日が日曜日の生活になりましたので、結婚してパリに住んでいる娘を訪ね、ついでにパリにアパートを借り、そこを拠点にしてヨーロッパを旅行しようということになりました。 旅行に出発する前に、毎年受けている人間ドックで、「要・胃部の再検査」という指摘がありました。ただこれまでも同様の指摘があって特別問題もなかったこともあり、担当の医師に「近いうちにヨーロッパに旅行する予定があるので、帰国してから再検査を受けたい」と話したところ、「それでいいでしょう」と言ってもらえたので、心おきなく旅行に行くことができました。旅行は10月12日から11月9日までの約1か月で、フランスのほか、イギリス、ベルギー、オーストリア、チェコ、ハンガリー、オランダなどの観光地を夫婦2人だけで珍道中をしながら、楽しく過ごすことができました。 3 こんな旅行をして楽しい気分で帰国し、少し落ち着いた平成23年11月末ころ、病院で再検査を受けたところ、医師は、いとも簡単に「胃がんです、初期だからすぐに手術すれば問題ない」と宣告したのです。私たちの年代の者にとって、「がんの宣告」はいわば「死の宣告」と同義であり、びっくりしましたが、「初期だから問題ない」という言葉を信じて内視鏡による手術を受けました。ところが手術後、「がんの部位を全部取ることができなかった、開腹手術をする必要がある」と言われ、セカンドオピニオンを聞くつもりで別の病院で診察を受けたところ、やはり手術を要すると言われたのです。病院からはいつでも入院できますと言われたのですが、せめてお正月を自宅で静かに過ごしたいと思い、正月明けの平成24年1月中旬に入院し、胃の3分の2を摘出する開腹手術を受けました。幸い初期のがんだったことから他への転移もなく、2週間で退院しました。 すでに術後1年半が過ぎ、薬の服用や抗がん剤による治療もまったくなく、今は6か月に1度の定期検診のみで元気に過ごしております。 4 振り返ってみますと、楽しくヨーロッパ旅行ができたのは、医師が「再検査は旅行から帰ってからでもよい」と言ってくれたからだと思い、ある意味では感謝していますが、この間にがんが進行し、手遅れになっていたらと思うとぞっとします。これからは同じような指摘があったときは先送りせずにすぐに検査や治療を受けるようにしたいと思っているところです。]]>

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